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住まいの快適さを支える換気性能 第5弾「パナソニック×ノーブルホーム」後編

「暮らしをひらく」をブランドミッションに掲げるノーブルホームが、住宅性能の開発特化チーム「性能ラボ」による建材紹介連載の第5弾をお届けします。前編では、パナソニックの換気・環境ショウルームを訪問し、全熱交換換気や全館空調システムなど、換気に関する先進技術についてご紹介しました。後編では、空気の質そのものを向上させる「ナノイー」技術と、湿度に注目した住まいづくりの重要性についてお伝えします。

 

目次

さまざまな空間の気になるニオイに「ナノイー」

 

パナソニックでは、給気・排気・循環のIAQ機器で、省エネ性と健康・快適空間の両立を目指しています。
循環機器も色々と取り揃えておりますが、ニオイについて活躍するのが、天井埋込形ナノイー発生機「エアイー」です。

 

澤井さん「ウォークインクローゼットやシューズクローゼットといったニオイがこもりやすく換気が難しい部分では、ナノイー発生機『エアイー』が高い効果を発揮します。
ナノイーとは、電極に空気中の水分を集め、そこへ高電圧を加えることで生成される微粒子イオンです。ナノイーがニオイの元になる分子を分解し、別の物質に変化させることで脱臭されます」

 

上野「メンテナンスについてはいかがでしょう?」

 

澤井さん「エアイーのルーバー部に付いたホコリ等のお掃除はしていただく必要がありますが、ナノイーを発生させるデバイスは、小さな電極針を冷やすことで空気中の水分を結露させて集め、その結露させた電極針に高電圧をかけるという仕組みなので、電極自体は摩耗しません。ですから、ナノイーデバイス自体はメンテナンス不要でご使用いただけます」

 

全熱交換換気による快適さを実際に体感

 

最後にご案内いただいたのが、「全熱交換換気がない部屋・ある部屋」の快適性を比較できる体感室です。まずは全熱交換換気ではない一般的な換気システムが採用されている部屋に入り、冬の住環境を体感しました。

 

 

上野「少し冷やっとしますね」

 

澤井さん「室温だけを見ると暖房もついていて約22℃と低くはないのですが、湿度が10%を切っているので思ったよりも寒さを感じますよね。これだと暖房の設定温度を上げたり、 他の暖房機器を使ったりしたくなるかと思います」 次に入ったのが、全熱交換換気をしているお部屋です。先ほどの部屋とはほとんど室温は変わりませんが、湿度が高いことによって非常に快適な環境がつくられていました。

 

上野「空気がまろやか!入った瞬間から、暖かく感じられますね」 澤井さん「こちらは室温が約21℃で、湿度が約37%。先程の部屋と温度はほぼ同じですが湿度が高い状態です。屋外の新鮮な空気に室内の熱と湿気を与えて取り込むので、寒いとは感じないかと思います」

 

林さん「夏はこれと反対に、こちらの部屋は涼しく感じていただけます。昔は寒さ対策として寒冷地で採用されることが多かった全熱交換換気ですが、最近は夏のジメジメとした湿気による暑さ対策として採用されるケースが増えています」

 

 

換気・環境ショウルームでの実演を通して、住まいづくりにおける換気性能の大切さと 奥深さを体感しました。ノーブルホームではパナソニックと協力のもと、今後も快適な 住まいづくりを追求し続けてまいります。